『報酬系の使徒たる彼女等』
- 物販商品(自宅から発送)あんしんBOOTHパックで配送予定¥ 1,000
※※この作品はR-15です※※ 流血・残酷描写を含み、 生理的嫌悪感を催す可能性がございます。 ===================== 彼女等は常に君とともに在り続ける その脳膜の下 シナプスの交わる場で 絶えず報酬を喚起する電彩 彼女等はただそのようにして在り続ける―― 【少女+キーアイテム+※※欲求】をコンセプトにお贈りする、 不条理連作短編《報酬系》シリーズ総集編。 消費したってしきれない、悪質極まる妄想譚。
収録作品
『例えばC君が箱を出るに至る話』 C君が目覚めると人としてのC君は既になく、 物のとしてのC君だけがあり、 それはもはや彼自身の物でなく、そう、“少女”の物だった―― 隷属せずにはいられない、僕らのための妄想譚。 ++++++++ 『その水に口をつけたW氏の顛末』 「だからあたしは水になるの。 水になって、H2Oになって、その小さな小さな分子の、その一部になるの。 あたしの存在は極限にまで希釈され、すべてのものにいきわたるの。 あたしは誰のものでもあって、誰のものでもなくなるの」 冴えない中年用務員・W氏は或る晩、プールに忍び込み水中で踊る少女と出逢う。 その舞踏のうつくしさに圧倒されたW氏は彼女に懇願しその観客者たる資格を得る。 それからふたりには奇妙な交流が芽生えるが―― 独占せずにはいられない、僕らのための妄想譚。 ++++++++ 『あの絵と同棲するPさんの弁明』 「あれはここではないどこかに繋がっているの。 そこでわたしはようやく報われるの。 生活は、すべてなかったことになり、安楽だけに包まれる―― そんな、絵に描いたような世界に続いているの」 会社員・Pさんはある時、付き合いから訪れた画廊で一枚の絵画を購入する。 家族の団欒を描くその絵の中、少女は、ひとり動きだし、微笑み、Pさんに話しかけた。 次第に彼は彼女と過ごす時間にのみ、この世の意味を見出すようになるが―― 逃避せずにはいられない、僕らのための妄想譚。 ++++++++
概要・仕様
2016年3月 第3回Text-Revolutions初出 コピー本発行した作品の再録を含む総集編です。 B6判|168p+カラー口絵6p|フルカラーマットPPカバー付き